賢い人ほど口数が少ない
と思います。
私はまだまだおしゃべりで、伝えたいことを伝えるのにたくさんの言葉と長い時間を必要としています。そういうところが未熟だなと思うわけです。
貞観政要の本を最近読んでおり、帝王学・リーダー像について考えたりするのですが、その時に寡黙さこそリーダーの重要な素質なんだろうと思うわけです。
私は祖父を稀代の名経営者として尊敬しています。
彼は高卒でありながら(学歴はあまり関係ありませんが)、非常に聡明で勉強家であり、一生勉強を掲げ、87になった今でも企業分析と投資を続けています。
そんな祖父はとにかく寡黙な人で、基本的にはじーっと人の話を聞いているわけです。
そして、話す時は一言、二言。
それで会話が完結します。
自分の言葉の重さをよく理解している人の立ち振る舞いだなと思えます。
友人や家族であれば、話たいことを話したいように、快楽的な会話に興じることは心のバランスの為に良いことですが、ある程度立場を持つとそういった振る舞いを控える必要が出てくるのでしょう。
特に仕事上付き合いのある人と飲みにいく時は気を付けなくてはと思います。
沈黙は金、雄弁は銀という言葉がありますが、これは話すという行為の素晴らしさの裏には快楽性と中毒性も備わっていて、そのことを忘れない為の教訓に私には思えます。