したためノート

自分の考えをまとめる為、思った時に思ったことをしたためています

はじめての部下

とても私的な内容です。

ちょっとだけショッキングな出来事と今の心情について書きます。

自分は期待に対して嬉しいんだか怖いんだか。

 

昨日は出張で東京に来ていた父と私の妻と3人での夕飯でした。

これ自体はちょこちょこあるイベントなのでさほど珍しいことではないのですが、そこで聞かされた話が少し自分を身構えさせるものでした。

 

・バックグラウンド 

私は大学卒業後4年10か月 一応としか呼べないレベルの一部上場企業の営業職に従事してきました。

4年目が終わった時、前年は営業成績首位だったので表彰を受けました。

なんとなくやりきった感を覚え、「このまま一生は無理だな」とか「他にやりたいことが…」とか色々考え、やりたいことの実現を長期で考えて、まず信用を集めようと思い、父の勤める会社に転職を決めたわけです。

やりたいこと:ホテル業

プラン:経営者として名が売れれば銀行から引っ張れる額が大きく変わるし、その金でホテル業はじめるか!という作戦

 

私の一族が120年経営を続けている会社ですが、規模は大したものではなく、従業員も300人程度。全国と一部海外に販路があるといったメーカーです。

代々一族経営&上場はしない方針で細々とやってきた会社なので、一応私は経営者になるエントリー資格は持っているという感じです。

 

この企業に3月から入職するというのがバックグラウンドのストーリーです。

 

 

・はじめての部下

父から夕飯の席で聞かされたのは、

「おまえが入社することが社内で発表されて、部下になりたいと立候補してる子が何人かいるのと、俺も何人か目付けといたから。あと西日本の責任者が空きそうなんだけどどう?」

って話でした。

 

平社員で入って実績上げて登っていくイメージでいたんだけど、何かいきなりプレマネみたいなことをやらされそうで話と違うんだけど。と思いました。

プレマネどころかマネージャーの経験がないのに部下か…。とか内心考えていました。

 

突然の話なのであまり考えられず、

「まあ関西で子供育てるのはいいかなと思うけど」と訳わからない返事をしていました。

 

誰しもはじめては不安になるものですが、私に部下を持たせるのはまだ早すぎるんじゃないのかなと思うわけでした。

 

でもよく考えたら、面接の時に部下持った経験ある?とか、どういう教育方針立てる?とか色々聞かれたのはフラグだったのかもなと、今書きながら思い出しました。

(たしか方針は、心理的安全性を与えてあげることと貴方に興味がありますよと伝えることの重要性について話した気がします)

 

部下を育成した経験はないけれど、後輩だったらあるなと思い、その時のことを少し振り返ったりしました。

 

 

・はじめての後輩

前職で私が2年目、同じ課に配属されてきた新卒の子が初めての後輩でした。

歳は一つ違いで弟みたいな感覚でした。

仕事へのモチベーションは私よりも断然高くて、「見習わなきゃなー」と思っていました。

東北出身の国立大卒で体育会系の素直な子でした。

呑み込みが早く、1教えれば3くらいは理解してくるような優秀さがありました。

 

本当に素直なので彼のことが大好きでしたし、彼が成長するのを見ているのは楽しかったのです。

朝まで呑んでそのまま出勤したり、お互いの仕事を徹夜で仕上げたりしていたのは今となっては良い思い出だなと思います。

 

それから2年ほど一緒に仕事して、私が異動になったので一旦距離を置くことになりました。

 

退職前に以前の部署の先輩から、「後輩の口から未だに君の名前出てくるよ」と言われたのはとても嬉しかったのですが、どうにも実力がある分できない人に厳しくあたっているとのことなので、「話す機会があればそれとなく伝えておきます」と会話しました。

 

そんなはじめての後輩ですが、父と会う前日に2人で飲みにいきました。

今週末に、以前の課の人たちが送別会を開いてくれるのでそこで会えるんですが、2人で飲みにいきましょうというので喜んで会ってきました。

 

つまらない話、説教じみた内容にならないように気を付けて話しました。

彼は興味津々な風に話を聞いてくれましたが、果たして本当に楽しんでくれているのか、接待されているんじゃないだろうかと少し不安になったりもしました。

 

その時、薄々思っていたのですが、

後輩よりも先輩の方が気を遣うなと。

 

先輩は後輩にストレートに思っていることを言えますが、

後輩が先輩にストレートに物を言うことは難しいものです。

 

彼は比較的思っていることは正直に言ってくれるタイプだったので、その点良かったのですが、これから自分が受け持つのは彼のようなタイプばかりではありません。ましてや、後輩ではなく部下なのです。

 

私は4人の上司の下についてきましたが、3人目の上司がはじめに、

「俺は基本ゆるいけど、嘘だけはやめろ。しんどい時はしんどいって言え」と私にいいました。

 

あー、あの時の言葉はそういうことか。

本心が見えない分、上司の方が怖いもんだよなと今になって理解できた気がします。

 

多分私も部下とのファーストコンタクトは「嘘だけはやめてね」といって、

あとは素直に発言できるよう、なんでも聞くよってな雰囲気を身に付けるとこから始めていくんだろうと思います。