美人の定義
美人とは評価者の好みによって左右される曖昧な指標です。
これについて考えてみましょう。
「美人は好きですか?」と多くの男性に質問すれば、「YES」と答える人が多いと思います。
しかし、
「誰が最も美人か?」と聞くと、その答えは様々なものであるはずです。
美人というのは具体的な定義がなく、Aさんから美人と評価された女性がBさんに美人と評価されるかは分からない。という性質があります。
つまり、主観的です。
しかし、多くの男性は美人を求め、多くの女性は美人を目指す。
もちろん逆も然り。
多くの女性はイケメンを求め(?)、多くの男性をイケメンを目指しているわけです。
この状況について考えると、皆何だかよくわからないものを目指し・求めているように思えて、少しおかしな状況じゃないかと思うわけです。
欧州絵画を見ると、その時代の美人の定義が今の時代とは少し違うのかなと思うところがあります。
ヴィーナスは多くの画家にとって理想的女性の裸体を描くための題材となったようですが、現代人の趣向とは少し異なる部分も感じられるわけです。
下腹部が少しぽっこりしていたり、比較的体格がガッシリしている絵も多くあります。
いわゆるボンキュボン・峰不二子像からはかけ離れているスタイルを美しいと思っていた画家が多くいたのか、はたまた峰不二子的スタイルの人は当時存在していなかったかのか。
また、平安時代はふくよかで切れ長の目が美人とされる風潮があったなんて話も有名ですが、これも現代人の趣向と少し異なっているように思います。
そもそも美人とは、主観的な指標である為、明確な定義付けをすることが難しいものです。
しかしそこには時代や地域における流行が存在しているので、
「この時代のこの場所においては、こういう人が美人と思われやすい傾向がある!」 くらいは言えてしまうのです。
美人の定義についてまとめると、
時代や場所によって流行の美人像はあるものの、その流行から外れたからといって美人でなくなるわけではなく、評価基準としては 評価者の主観>流行 となっている。
美人像とはあくまで多くの人に評価されやすくなる漠然とした指標でしかない。
みたいな感じでしょうか?
流行の美人像を目指すことは、多くの人たちから評価を得やすい状態を目指すことと同義ですが、意中の相手から必ず評価を得られるわけではありません。
もし意中の相手がいるのであればどういった美人像を持っているのかヒアリングした方が早いのかもしれませんね。