知識の深さと幅
私の考える優秀な人は総じて知的好奇心が強い方たちです。
そういう人たちとは話をしていて楽しいし、勉強になります。色んなことを教えてもらえるので、こちらから少しでもお返ししようと必死に相手が知らなさそうな話をしてみたり。
知的好奇心が強い人を何故優秀かと思うかについて、これは優れた判断力を持っているからだと思います。
優れた判断力に欠かせない要素は、知識の深さよりも幅が大事なのではないかと思うのです。
知識の深さというのは誰でも何かのプロとして働いている以上、受動的に得られるものです。
誰でも、ある専門分野においては自動的に知識の深さは得られると考えています。
しかし、幅となるとそこには能動的な行動が必要です。
その、能動的な行動力の源泉が知的好奇心であると思うのです。
この発想の原点になっているのは、医師免許の話です。
ガチガチに書いちゃうと長くなるので、簡単に書きますが、
医者って専門科を標榜して、多くの医師は生涯一つの専門科でドクター人生を生きていくのに、医師免許を取るときは全ての専門科の勉強をさせられるんです。
それは、隣接する領域の知識がなければ正しい判断が下せないということであり、専門性に特化していれば良いということではないってことらしいです。