したためノート

自分の考えをまとめる為、思った時に思ったことをしたためています

科学信仰

私たちの国は無神論者・無信仰者が多数を占めております。

私も含めてですが、神や仏の存在を本気で信じている人々を、おかしいとか、怖いだとか、頭が悪いんじゃないかと見てしまう傾向があるように思います。

 

事実、世界三大宗教の信者数だけで40億人。イスラム20億、キリスト16億、仏教4億。

ヒンドゥー教で11億。

この時点で世界人口の過半数以上は信仰の対象を持っていることになります。

また、そのほかにも自然信仰や各地の土着信仰などを含めれば、無信仰者というのは本当にごく僅かな少数派であるとなるわけです。

 

さて、無信仰者は世界的に少数派であるのですが、何故彼ら多数派は神の存在を信じることができるのでしょうか?

 

私は信仰について真に理解しているわけではありませんが、それは当たり前であり、疑うものではないという前提によって支えられているのではないかと考えています。

彼らは生まれた時からイスラムやキリストが家庭にあり、周りの人たちにあり、そこから外れるという発想すら浮かばないのではないかと思うのです。

 

例えば、私たちは空気のない場所で生きていくことはできません。

空気の構成が8割の窒素と2割の酸素とその他諸々であるということを知っていますが、実際に今吸っている空気がこの本当にこの比率なのか、何か不純物が混ざっていないか、本当に空気なのかということは知り得ないわけです。

これは知識として知っていても証明が難しい。つまり、知っているというよりは「そう信じている」という状態です。

 

しかしながら、私たちは今吸っているものが空気以外のものだろうか?などという疑問すら持たずに、所詮信じているだけのことを当たり前の、世の理であると思い、生きているのです。

 

彼らにとって、神の存在というのはこのようなものではないかと私は考えています。

 

死後の世界があり、神が存在すること。

今吸い込んでいるものは空気であること。

この2つはどちらも当たり前のことで、どちらも証明することは難しい。

空気については、現代の科学で本気を出せばリアルタイムに吸い込んでいるものを空気と判別することは出来なくはないかもしれませんが、神の存在は証明できていません。

 

しかし、現代の科学で神の存在が証明できないからといって、神が存在しないことを証明したことにはならないのです。

 

神の有無すら証明できない、我々の科学がまだまだ未熟なだけの話です。

 

科学的根拠という言葉は非常に説得力がありますが、科学というのは未だ完全ではなく、世の理・因果関係を説明しきれるものではありません。

それを信じ込んでしまうのは、科学信仰と言えるのかもしれません。

 

追記

私は健康・医療というのは宗教に近いなとよく思います。

やはりそれも、あらゆる治療法や長寿の秘訣など科学的に証明されていなくても何となく良さそうと思い込んでしまう部分に近似性を感じているのかもしれません。

それもまた、疑はないという前提に支えられていることなのでしょう。