「おもしろい」は話し手のマナー
ユーモア・おもしろいを織り交ぜて話をするということは、話し手としてのマナーではないかと思います。
私自身、話し手である時に気を付けていることですが、この話をあまり人にしてしまうと話すこと自体難しく考えられてしまうので自戒に留めています。
人間は自分の話を聞いてもらいたいというのが、かなり上位の欲求としてあげられると思います。
営業マンは話し上手より聞き上手の方が売れる。なんて話は有名ですし、私も一営業として「そんなの当たり前じゃん」と思います。
恋愛においても聞き上手の方がモテると言われますが、これも同じことです。
よく、講演会などで大変偉い・権威ある講師が話終わった後に「貴重なお話ありがとうございました」なんて挨拶するシーンを見ますが、実際は逆であると思うわけです。
「ご清聴ありがとうございました」が正しい形だと思います。
話し手はサービス受給者で、聞き手はサービス供給者。ってのが正しい形なのでしょう。
そこで、話し手は受給者として、供給者たる聞き手を楽しませる努力を最大限行う必要があり、それは話し手としてのマナーだと思います。
シンプルに言い換えると、
聞いて欲しいなら面白く話せ。ということです。
funnyではなくても、interestingな話が出来れば良いと思います。
私もそういう話が常に出来るよう、日々心がけています。
私はお笑いを見るのが大好きですが、あそこには話し手の極意が詰まっているように思います。幼少期は島田紳助さんの卓越した比喩表現に感動し、綺麗な比喩表現で話す練習を友達相手によくしていました。
私たちが居酒屋大好きなのは、飲み食いではなく、話を聞いてもらえる場・話しやすい場であるからなのでしょう。
酒好きと言われる人の本質は、話を聞いて欲しい寂しがり屋に思います。(決して悪いことではなく、人間の欲求として至極当然有り得ることです)